今、自分らしく生きている、その始まりのキーワード。あの時、背中を押してくれた、あの人の言葉や存在について語ってもらいました。
■背中を押してくれた「存在」
最高の味方で、支えである家族
■そして私はこう思った
『ひとりで全部ではなく、家族や仲間、みんなで100%を作ろう』

オープン当時、「閉園した保育園を再利用したレストラン」という若い世代の新しい挑戦は、地元の皆さんに認識されるまで少し時間がかかりました。でも、そこで踏ん張ったことにより、結果的により多くの人に認めてもらえたのかもしれません。また、女性オーナーシェフとして注目され、「女性」であることは逆に追い風となりました。
今年、開業10年を迎えますが、レストラン経営は常にトラブルと隣り合わせです。それを乗り越えられているのは、最高の味方で、揺るぎない支えである家族の存在です。林業を営む夫も二人の子どもも、自然と夕飯のかたづけやお風呂掃除をするのが当たり前になっていて、家事は母親がやるものとはなりませんでした。
福井の人は完璧を求めてひとりで全部やる傾向がありますが、家族や仲間、スタッフなど、みんなで100%を作る気持ちでいいのではないでしょうか。そのためにも、私の感情の起伏で周囲に影響を与えないよう、対外的には常にフラットでいられるよう心がけています。人が集まり、手をつなぐ、その輪をもっと広げていければと思っています。
佐橋嬉香さん
la clarté(ラ・クラルテ)オーナーシェフ
坂井市出身。大学卒業後、名古屋市で舞台照明の仕事を経て、結婚・出産を機に田地区に帰郷する。2017年4月、女性オーナーシェフとして「la clarté」を坂井市にオーブン。2023年8月、敦賀市に2店舗目の「la clarté KAGURA」をオープン。
撮影場所/la clarté 店内
