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福井の女性の今を発信するメディアサイト / 【企画・運営】福井新聞社

one woman

one woman アワード

応募総数6001点。全国から作品をお寄せいただきました。

 さまざまな生き方や価値観を認め合い、一人ひとりの女性が自分の道を歩むことができる地域に近づくよう、県民の意識改革につながるようなキャッチコピーを、全国から募集しました。2024年12月25日~2025年2月20日の募集期間に集まったキャッチコピーの数は、6001点にも及びました。

紙に印刷した作品を並べ、最終審査を行った
最終審査会にて、作品について話し合う審査員たち

 審査にあたったのは、コピーライター・クリエイティブディレクター三井明子氏、エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター/シティ・アクティベーターの三寺雅人氏、神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 教授/福井県立大学名誉教授の塚本利幸氏です。一次審査を行った後、最終審査会は3月25日に東京都内で開催し、受賞作品を選定しました。
 選ばれた最優秀賞1点・優秀賞3点・入選17点を紹介します。

主催:one womanプロジェクトチーム(福井新聞社営業事業局内)/ 運営協力:宣伝会議

one womanアワード 受賞作品一覧

最優秀賞
『ごめんなさい、私の人生が待ってますので。』
森山靖さん

受賞者コメント:
しなやかな女性の姿を表現
古い価値観や決めつけといった壁をさらりと軽やかに超えていく。そんなしなやかさをもつ女性の姿を表現しました。一歩踏み出した先に待つ自分らしい人生に、ワクワクを感じてもらえたらうれしいです。

優秀賞
『男だから、女だから。だからなんだと、福井は言います。』
重森有気さん

受賞者コメント:
「性別への思い込み」は、大人だけではなく、大人を見て育つ子どもにも植え付けられています。「男だから/女だから」という思い込みで、ひとの可能性を狭めない。そんな福井になりますように!

『福井は、幸せの発掘現場になりたい。』
宵っぱりさん

受賞者コメント:
地域社会に生きる女性の幸せ。その実現に向けて取り組む福井の姿を作品化した。福井といえば発掘力。イメージする言葉を掛けて、福井こそが問題意識を掘り下げ、幸せの発掘現場になるのだという強い意志をこめた。

『我が子に思う「あなたの好きなように生きなさい」を、自分にも。』
山元彩さん

受賞者コメント:
説教くさい言葉にはしたくない。だけど、心から「そうだよな」と思えるような説得力のある言葉にはしたい。そんな思いでこのコピーを書きました。少しでも女性の背中を押すきっかけになったら嬉しいです。

▶ 入選
『あぁ田舎って、SNSより面倒くさい。』
石神慎吾さん

『女だから は 福井には要らない』
にしさん

『家事を押しつけられたら総理はできない。』
石神慎吾さん

『空気を読むより 空気を変えたい。』
原田智光さん

『これからの半世紀を、これまでの反省期にしよう。』
七嘉豊香さん

『サヨナラ、私の「らしさ」メガネ』
えぐたかさん

『自信を持てる故郷は、 自慢の故郷になれる。』
原田智光さん

『「女性のわたし」を無理しない。』
奥村明彦さん

『そのままならこのままです。』
髙道 順一さん

『誰かの期待より、私のワクワク。』
吉永諒子さん

『737,729人、737,729色。』
にゃこさん

『なんでだろう。男性がやると加点。女性がやらないと減点。』
山元 彩さん

『「日本一幸せな県」から転出する女性が多いのは何故か、考えたことはありますか?』
宮本祐帆さん

『福井の福をもっと女性に。』
奥村明彦さん

『ふるさとが邪魔してどうする。』
森山 靖さん

『ふるさとを、ふるいままにしない。』
Kazuko Satoさん

『「昔は間違っていた」と言える老人になりなさい。』
相澤 勇太さん

審査員コメント

●話し言葉で共感を呼ぶコピーが最優秀に

三井 明子氏(三井グループ コピーライター/クリエイティブディレクター)
最優秀賞に選ばれた作品は、話し言葉のキャッチコピーでこれだけ共感を呼べるということが、とても魅力的。福井の女性はきっと背中を押されると思いますし、他県の方にも共感を持ってもらえるでしょう。今後、こうしたコピーがどのように世の中に出ていき、どのように皆さんの背中を押せるかということがとても楽しみです。

●残ったのは、意識が変わる部分まで踏み込んだコピー

三寺 雅人氏(FACT エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター/シティ・アクティベーター)
最優秀賞の作品のみでなく、優秀賞の作品も価値観を変えていくような発見があると感じます。「幸せの発掘現場」といったキーフレーズなど、そうした言葉が種となって、意識も広がっていけばいいなと思います。「one woman」という取り組み自体がすばらしいものなので、ぜひ別の形でもどんどん発展させいただきたいです。

●地域全体で男女の役割分担を見直す一つのきっかけに

塚本 利幸氏(神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 教授/福井県立大学名誉教授)
現状を変えていくには、女性だけでなくあらゆる人の意識が変わっていく必要があります。それによって、男性の生き方にも選択肢が広がると考えます。選ばれた作品は、地域全体で性別役割分担などを見直す一つのきっかけになるようなフレーズが切り取られているものが多いと感じたので、そうなってもらえるとうれしいですね。

one womanアワードとは

福井を離れる女性が増えています。
福井県の20代女性の人口社会増減割合は-3.7%と、同年代の男性よりも高い傾向にあります。
女性が県外に転出する理由として、「他人の干渉が少ない」「性別による役割意識の押し付けがない」「多様な価値観が受け入れられる」などが挙げられます。

福井新聞社は、家庭でも、仕事でも、社会においても、一人ひとりの女性が自分らしく生きることができ、女性の様々な生き方を誰もが認められる地域づくりを目指し、『one woman』PROJECTを立ち上げました。当プロジェクトでは福井に住む一人ひとりの女性の声に耳を傾け、それらの声をもとに女性が自分らしく等身大で生きることができる地域づくりを目指します。

『one womanアワード』では、様々な生き方や価値観を認め合い、一人ひとりの女性が自分の道を歩むことができる地域に近づくよう、県民の意識改革につながるようなキャッチコピーを募集します。

POINT① 受賞作品は福井新聞、特設WEBサイトにて発表!

POINT② 受賞作品を掲載した福井新聞特集号を、全国の広告関係者に配布!

POINT③ 前線で働くコピーライター、県内有識者が審査員

主催:one womanプロジェクトチーム(福井新聞社営業事業局内)/ 運営協力:宣伝会議


お題

部門:コピー
「キャッチフレーズ」もしくは「キャッチフレーズ+ボディコピー」

女性がもっと等身大で、自分らしく生きられる福井になるために、様々な生き方や価値観を認め合えるような地域につながるキャッチコピーを、そして、女性自身が前向きになれるようなキャッチコピーを募集します。

※one womanプロジェクトの一環として、福井県民から「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」についてのエピソードを募集しております。キャッチコピーを作成する際に参考にしてください。
→エピソード集はコチラ

各賞

最優秀賞(1点)・賞金10万円
優秀賞(3点)・賞金3万円
入選(16点)・賞金1万円

※受賞作品数が変更になる可能性があります。

スケジュール

応募締切:2025年2月20日(木)
1次審査:2025年2月21日(金)~3月10日(月)
2次審査:2025年3月18日(火)~28日(金)


受賞作品発表:2025年5月15日(金)発行 福井新聞・別刷り特集にて
※受賞者には別途、事務局よりご連絡いたします。

審査員

三井 明子

三井グループ
コピーライター/クリエイティブディレクター

【プロフィール】
静岡県清水市出身。中学校美術教員、コーセー宣伝部、マッキャンエリクソンなどを経て入社したADKを2024年6月に退社し、三井グループ(ひとりですが…)として始動。
おもな仕事に、宝島社 企業広告、味の素 ラジオCM、資生堂 エリクシール、コーセー 雪肌精、オンワード 23区、映画ドラえもん『のび太の新恐竜』、早稲田アカデミー 企業広告、産経新聞社 フェムケアプロジェクトなど。
クリエイターオブザイヤー・メダリスト(08年/16年)、TCC賞、ACCゴールド、広告電通賞 、読売広告大賞準グランプリ 、毎日広告デザイン賞、朝日広告賞、日経広告賞、JAA賞、ADFESTグランプリ、ロンドン広告賞、NYフェスティバルなど受賞。
若者に投票を呼びかける「VOICE PROJECT」の活動メンバー。


三寺 雅人

FACT
エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター/シティ・アクティベーター

【プロフィール】
読売広告社でCMプランナーとしてキャリアスタート。
2003年ビーコンコミュニケーションズへ転職。2009年「夕張夫妻プロジェクト」でカンヌライオンズのプロモ部門で日本初となるグランプリを受賞。
その後ビーコン史上最年少でECDに着任。同年クリエイター・オブ・ザ・イヤー・メダリストに選出。
2014年ジオメトリー・グローバル・ジャパンの立ち上げに参画、クリエイティブをリードし組織とビジネスを拡大。
2018年ADKに移籍し、令和とともにFACTを立ち上げる。
国内外の広告賞、カンヌなどの国際広告賞審査員、宣伝会議などの講師歴も長い。
趣味は町興しで、佐賀県や静岡県伊東市、埼玉県越谷市などの外部クリエイティブ・ディレクターを務めシティプロモーションを手掛けている。


塚本 利幸

福井県立大学 看護福祉学部 社会福祉学科 教授

※2024.12.25 時点

【プロフィール】
京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
専門は社会学、社会調査。福井県の男女共同参画、ジェンダー格差などについても研究している。
福井県や坂井市の男女共同参画審議会会長などを歴任。
2024年福井県男女共同参画社会づくり功労者知事表彰を受ける。
日本ジェンダー学会理事、事務局長。共著に『三世代近居の健康長寿学』、『新しい〈地方〉を創る』など。