One Womanプロジェクトチーム
(福井新聞社営業事業局内)
〒910-8552 福井県福井市大和田2丁目801番地
私を「女性だから」から
救ってくれた出来事が、
次は福井の誰かを救うかも。
「女性だから…」「男性だから…」など、自分では気づいていない“無意識の思い込み”。
福井の皆さんから「決めつけかも?思い込みかも?」エピソードを募集します。
りんる 20代 女性
『自分に対して』
学生時代、私は女性なので応援団の団長にはなれないと思っていた。でも、女が団長になったっていいじゃないか!
もちこ 40代 女性
『相手に対して』
子供が産まれてから職場の食事会など一人で出掛けることがほとんどできなくなってしまった。ある時、子供が小さい同僚の女性が職場の飲み会に参加すると言うので「子供はどうするの」と聞いたら「今日は夫が担当です」とのことだった。「子供は母親が見るもの」という前提で同僚へ質問してしまった。我が家の場合、夫は「明日飲み会だから」と予定が決まってから報告してくる。子供をどうするかなど考えず気軽に予定を立てているのだろう。同僚女性が羨ましく感じた。
宮T 40代 男性
『自分に対して』
酒宴の席など接待をするのは、男性の仕事と思い込んでしまう。
たかちゃん 70代 男性
『自分に対して』
料理や家事が上手く出来ないのは、自分が男だからと言い訳してしまっている。
ムック 50代 女性
『相手に対して』
髪の毛が長い男性の方に違和感を持ってしまう自分がいるかなと思う。最近は若者でも伸ばして結んでいる男性がいるが、個人の自由なのかなと思うようにはなってきた。
『気づいてほしい』
ひなの 10代 女性
学校で、同級生の女子がスラックスを履いていて変だなと思っていました。しかし、ニュースで女がズボンを男がスカートを着用することはおかしなことではないと言っていて、自分は狭い世界で生きていたんだなと思いました。
『気づいてよかった』
ひろ 50代 女性
女性が料理が好き、得意というのは勝手な思いこみで、好きなことはみんな違う。
子どもが成人したタイミングで夫に話したら、夫も料理をしてくれるようになった。
そして、美味しい
『気づいてほしい』
ハナタロー 20代 女性
取引先の電話相手が声の低い男性でぶっきらぼうに感じて、『きっと冷たい、怖い人なんだな』と思いこんでた。実際にお会いして話すと、シャイボーイで優しく取引を進めてくれました。同世代で意気投合できた!会うって大切。
『気づいてよかった』
ころっぴ 20代 女性
友達の出産祝いにお子さんの名前が入った巾着袋をプレゼントしました。男の子だったので名前の文字を青色にしようとしたのですが、そういう考えは良くないかなと思い、緑色にしてみました。自分的にいい色を選択できたかなと思いました。
『気づいてよかった』
めーたん 20代 女性
性別による差別と聞くと、どうしても女性にフォーカスされがちで、それにより男性が弱音を吐けなかったり男性は強くあるべきという風潮は未だに残っていると思います。性別による生きづらさを無くしていくためには、男性の解放も必要だと感じています。
ふくすけ 60代 男性
『自分に対して』
「男は男らしく」と言われて育った世代です。普通にそういうものだと思い込んでいました。確かに、ある時期までは有効性があった考え方だと思います。しかし現代は価値観の多様性が増した時代でもあり、そのまま使い続けることには、さすがに無理が生じている実感があります。
エピソードはたくさんあります。一つ挙げるなら「男なら泣くな」と言われて、泣くのは恥とずっと思い込んでいたことがあります。痩せ我慢こそ美徳という戦前からの価値観ですが、今の若い人の感覚ではもはや化石みたいな考え方でしょう。
しかし、ただ一概に否定すべきものとは考えません。守ることで、我慢強さが身についた側面もあるからです。その一方で感情を抑えることが半ば習い性になってしまった側面もあるわけですが。
幸タロー 20代 女性
『気づいてほしい』
以前、グループ活動で男性のメンバーが「自分の意見を上手く伝えられない」と悩んでいた際、私は無意識に「男ならしっかりリードして」 「ほしい」と思ってしまいましたが、その気持ちを理解しようとしませんでした。しかし、別のメンバーがその男性に寄り添い、彼の意見を聞いてサポートをしている様子を見て、私の考え方が偏っていたことに気づきました。
相手にプレッシャーを与え、自分自身も視野を狭めていたと反省しました。
この経験を踏まえて、お互いをサポートし合うことで、個々の能力や魅力を最大限に引き出せるチームづくりの大切さも伝えたいです。誰もが自分らしくいられる環境を作るきっかけになればと思います。
Utiby 20代 男性
『気づいてよかった』
大学の英語の授業で、イギリスのBBCによる実験の映像を紹介されました。それは、無作為に選んだ大人に幼児と遊ぶよう指示し、その際に本来の性別とは別の性別を告げるというものです。その結果は本来の幼児の性別に関わらず、大人は告げられた性別に基づいておもちゃを選び、子供と遊ぶというものでした。女の子(実は男の子)とはおままごとをし、男の子(実は女の子)とはおもちゃの車に乗せて遊ぶなどです。また、別の映像では、小学生に消防士の絵を描くように指示した結果、男性消防士の絵を書く子がほとんどでした。その動画ではその後に女性消防士が登場し、男性だけじゃないよと伝えるものでした。
これらを通して考えられることは、私たちの男女の性差に対するバイアスは意外にも幼い頃から作られるのかもしれないということです。男の子は男らしく育てられ、女の子は女らしく育てられる過程で、ここでいう「男・女らしさ」がある種のアンコンシャスバイアスたる大人の性別観に影響されていることに鑑みると、幼児が成長に伴い大人同様のアンコンシャスバイアスを持つことが想定できます。
性別に対するアンコンシャスバイアスにおいて語られるのは「今」あるバイアスをどう解消するかに偏りがちですが、この授業を通して幼児・初等教育分野におけるジェンダー教育も大切なのだなと感じ、よかったと思います。
一人ひとりの女性が自分らしく生きることができ、
様々な生き方を認め合える地域づくりを目指して
様々な生き方や価値観を認め合い、一人ひとりの女性が自分の道を歩むことができる地域に近づくよう、福井県民の意識が変わるきっかけとなるキャッチコピーを募集します。
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