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one woman

インタビュー

oneのものがたり。【2】

福井の地で、志す道を自分らしく歩んでいる人たちは、どうやって現状を切りひらいたのか。無意識の思い込みをどうやって乗り越えたのか。歩んできた道とこれから目指す道とは―――。

肩の力を抜いて、私らしく。「頑張りすぎない」という選択。

川口 サマンサさん

 2020年に鯖江に移住し、SDGsに関する活動に携わってきました。ジェンダー平等や多様性、人権などについて講演する機会も多く、最初は「私の話は誰かのためになるのかな?」と不安でしたが、むしろ海外の視点に価値を感じてくださる方が多くて。そのあたたかい空気に何度も救われてきました。だからこそ、私も「外国人だから」「女性だから」といった枠にとらわれず、自分の感覚を信じて動くことを大切にしています。もちろん日々の中では、自分の中の思い込みや偏った価値観について振り返る瞬間がないわけではありません。ただ、やはり軸にして歩んでいるのは「自分が納得できるかどうか」ということです。これからもそのスタンスは大切にしていきたいです。

 福井には頑張り屋さんが多いと感じています。特に女性は、ひとりで多くのことを抱え込んでしまいがち。もう十分頑張っているのに「もっと頑張らなきゃ」と苦しくなってしまうこともあるのではないでしょうか。だからこそ「もっと肩の力を抜いてもいいんだよ」と伝えい。誰かと比べるのではなく、自分らしい歩みを大切にしていけば、きっとその先に、自分だけの心地よい未来が見えてくるのではないかと思っています。


川口 サマンサさん

合同会社ka-sa代表

カナダ出身。2020年、鯖江市地域おこし協力隊に就任。「さばえSDGs推進センター」を拠点にSDGsを広める活動を手がけてきた。2024年5月に合同会社ka-saを設立。人材育成やインバウンド対策などを通じて、企業・団体・行政のサスティナビリティをサポート。FM福井SDGsアンバサダーとしても活躍中。

撮影場所/鯖江市 西山公園

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