大野市で暮らし、働くようになってから、私はこのまちの空気に何度も助けられてきました。
清らかな水が流れ、人と人との距離が近い。
困ったときには誰かが手を差し伸べてくれる、「結(ゆい)」の文化が、日常の中に息づいています。
環境省で全国を転勤しながら働いていた私が、大野市職員としてこの地に根を下ろしたのも、そんな暮らしの感覚に惹かれたからでした。
当初は仕事を続けたいという思いと、家庭との両立に迷いもありましたが、母から「自分はどうありたいのか。
やりたいことを実現すればいい」と言ってくれたことで、気持ちがずいぶんと軽くなったものです。
その後、市政に関わる立場を考えるようになったときも、私の中にあったのは「男性だから」「女性だから」という物差しではありませんでした。
このまちの未来にどう向き合い、自分はどうありたいのか。
その問いを重ねた結果が、今につながっています。
水や自然、人のつながりの中で、安心して暮らせるまちを次の世代につなぎたい。
「男性だから、女性だからではなく、私らしく」
この姿勢が、大野のまちとともに歩む私を、今も支え続けています。
石山志保さん
第17-18代 大野市長
愛知県出身。東京大学卒業後、環境省に入省し、国立公園行政などに携わる。結婚を機に大野市へ移住し、市役所職員として企画・財政分野を担当。2018年、市長に就任し現在2期目。人と自然、地域のつながりを大切にしたまちづくりを進めている。
撮影場所/大野市役所



